北村わさび
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ワサビ田のこと
 
十戸の清水
噴火によって形成された火山灰土壌
神鍋火山郡は約70万〜2万年前にかけて噴火をしたといわれています。火山から流出した溶岩に「スコリア」や「火山レキ」、さらに「火山灰」が降り積もり、「黒ボク」といわれる火山灰土壌が形成されました。神鍋周辺から十戸地区にかけて、この火山灰土壌が大部分を占めています。

スコリア層露頭   スコリア    
神鍋山南麓の「スコリア層露頭」と「スコリア」。表面に無数の小さな穴があいています。

天然フィルターが作り出す「十戸の清水」
十戸は神鍋山のふもと(約5.1km南部)に位置します。神鍋周辺に降った雨や雪が地下に浸透、火山灰土壌(天然フィルター)をゆっくりと移動し、少しずつ地表に溢れる湧き水となります。その大部が十戸(5か所)から湧き出しています。古くは生活用水にも困っている状態であったが、弘法大師杖でトントンと突いたことから湧き出した、という伝説があるほどです。その水量は県内随一を誇り、毎秒700リットル(十戸の滝を除く)にも及びます。村では民家を縫うように水路が流れ、あちこちで「川いと」と呼ばれる洗い場を見かけることができます。昔は食器洗い、洗濯などを行い、今でも野菜を洗ったり、ビールやスイカを冷やしたりします。また、古くからニジマスの養殖も行われ、湧き水は私たちの生活に深くかかわっています。

バイカモ   清流の証ともいわれる梅花藻(バイカモ)。川面に咲く花が梅の花に似ていることから。春から秋にかけて水路に群生し、白い可憐な花を咲かせます。昔は食用にしていたそうです。
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湧き水の恩恵
「ワサビは水が支配する作物である」といわれています。当地は豊富で良質な湧き水の恩恵を受けています。ワサビ田はその湧水源から広がっており、昔からそのまま受け継いでいます。

ワサビ田   ワサビ田   ワサビ田
湧き水の水源付近。あちこちの岩間から湧き出し、ワサビ田を通過してひとつの流れに。

ワサビ田   ワサビ田   ワサビ田
ワサビは湧き水の養分だけで育ちます。湧き水には山々に堆積した腐葉土や岩石から少しずつ溶け出した養分(ミネラルなど)がバランス良く含まれています。また、ワサビは水中から多くの酸素を取り込んで成長します。湧き水は酸素が多く溶けた状態で湧き出し、ワサビが酸素不足を起こすこともありません。湧き水から養分や酸素が常に与えられることでワサビは育ちます。

ワサビ田   ワサビ田    
水温は年中12.7℃とほぼ安定しています。ワサビが好む水温は12〜13℃で、真夏と真冬の水温差が少ないのが理想です。手を入れると夏は冷たく、冬は温かく感じます。周囲で1mほど雪が積もる冬場でもワサビ田に積もることはありません。

ワサビ田   ワサビ田の中央に設置されているポンプ小屋。ワサビ田を通過した湧き水をポンプによって循環させ、流水を確保しています。ポンプでワサビ田の水位を調節することもできます。

湧き水の生まれるメカニズムはとても複雑で神秘的です。ワサビ作りは湧き水の恩恵なしには成り立ちません。これからもこの恩恵に感謝する気持ちを忘れず、受け継いでいきたいと思います。しかし近年では、異常気象や環境変化が大きな社会問題になっていますが、ワサビ田でもその異変を少なからず感じています。極端に雨が少なかったり、また暖冬で雪が少なかったりすると水量がぐんと減ってしまうことがあります。また、山林の水を蓄える力(保水力)が弱くなり、大雨が降ればすぐに水量が増えてしまします。温暖化によって気温がどんどん上昇していくと、水温にも影響するかもしれません。湧き水が昔とは変わってきています。この先どうなるのだろうと不安に感じていますが、その恩恵を受ける者として何ができるのか考えていきたいと思います。
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ワサビ田の環境
ワサビ田の面積
ワサビは特殊な環境で育ちます。特に「水」にとても敏感です。そのため、湧き水が生かせる範囲で栽培しなければなりません。ワサビ田の面積は33アールで、小規模ながらも昔のまま維持しています。「限られた広さでよいものを作る」という考えは、今も昔も、これからも変わりません。

ワサビ田の環境   ワサビ田の環境   ワサビ田の環境

ワサビ田の様式
ワサビ田の作土もとても特殊です。径2〜7cmほどの「小石」が固い地盤の上に約15pの厚さに敷き詰められ、作土の役割をしています。ワサビは小石に根を張り、湧き水から与えられる養分だけで育ちます。平坦な敷地ながら2、3度の傾斜がつけられ、作土の中を湧き水が自然流下していきます。ワサビ田は7つのブロックに区切られ、その間は水路になっています。

ワサビ田の環境   ワサビ田の環境    

小石作りの歴史
ワサビ田のすぐ近くに「石採り場」と呼ばれる場所があります。その昔、神鍋で噴火した溶岩がこの地まで流れ、冷え固まって火山岩になりました。その岩石を適当な大きさに砕いて持ち帰り、さらに細かく割って「小石」にしたものをワサビ田に敷き詰めていきました。このような「小石作り」が祖父の代まで行われていました。

小石作りの歴史   小石作りの歴史   小石作りの歴史
「石採り場」は竹やぶの奥にあります。この中から「コンコン」と岩を砕く音が村中に響きわたり、キツネの泣き声のように聞こえた、という話が伝えられています。

小石作りの歴史   小石作りの歴史   小石作りの歴史
小石作りは玄能(ハンマー)による手作業で行われました。
大きい玄能で岩石を砕き、さらに小さい玄能で割って小石にします。

海抜の低いワサビ田
当地は標高80mの平坦地に位置します。夏場の強い日差しを受けてしまうため、栽培には不利な条件になります。ワサビは涼しい気候を好みます。理想の気温(12〜15℃)が得られる標高は400〜500mとされ、ワサビが好む環境を少しでも作り出さなければなりません。

ワサビ田の環境   ワサビ田の環境   ワサビ田の環境

「日覆い」による気温調節
気温が上がる時期(4〜10月)は、ワサビ田の上を寒冷紗(かんれいしゃ)で覆います。人工的に日覆いをし、日差しを遮って気温の上昇を防ぎます。その年の天候をみながら、2枚の寒冷紗を拡げたり畳んだりして気温を調節します。日照不足になりすぎても生育によくないので注意します。

ワサビ田の環境   ワサビ田の環境   ワサビ田の環境
昔(昭和30年頃)は竹で棚を組み、カヤで編んだものを天井に広げて日覆いをしていました。
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